クリスマスのことでございます。
ワタクシたちクリスマスプレゼントは欲しいものが特になく、当日を迎えてしまいましたの。
欲しいものができたら買いましょうとしておりました。
クリスマス当日の旦那様、
「クリスマスプレゼントだけど、嫁ちゃんにリボンつけてちょうだい。」と言った。
「リボンはそこにある紐でいいから。」と添えて。
ワタクシ頭をフル回転させましたわ。
これは男性の浪漫を具現化したものをお望みなのかしら？
でもリボンが雑過ぎるわ。
リボンと言い難い段ボールをまとめる紐でも蝶々結びにすればリボンに早変わりなのかしら？
リボンはオプションではなくただの形式なのかしら？
落ち着くのよワタクシ。
これは浪漫ではなく純粋に旦那様がワタクシの操縦権を握るためだとすると、毎年くるクリスマスの今年のプレゼントとするにはリスクが高過ぎるわ。
永年家事専属担当を・・・などとおっしゃられた日にはたまりませんもの。
出方を伺う必要があるわ。
・・ワタクシそんなに安くございませんの、と申し上げましたの。
旦那様「いいよ。5億って値札つけといて。」と言った。
高いですわね。
すごく高いですわね。
ワタクシにそのような価値を見出してくださっているのかしら？
何だか嬉しい気持ちですわ。
・・・
高まる高揚感と猜疑心を抱える嫁でございました。
結局お互いのクリスマスプレゼントは良いのが見つかったらと持ち越しになりましたの。
しばらくして落ち着いて考えてみると、旦那様はプレゼントをもらう側なので値段はいくらでも関係ないことに気が付きましたわ。
勝手に踊らされた気がする嫁でございます。
ヤマダ家は今日も平和です。
